[00:00.00]
[00:50.10]赤い音を劈(つんざ)いて飛ぶ
[00:57.60]九十九(つくも)の夏 通り過ぎる時
[01:04.97]未だ前にある空の高さに 嘆きそして笑う
[01:20.54]落ちる灰 黄色の視界
[01:27.00]二つの火 其(そ)の下から響く 七色の声
[01:34.60]
[01:36.52]人は繰り返すだろう 愛と死の歌を高らかに
[01:52.08]作っては捨てて 愚かにも生が永久(とわ)に
[02:02.50]続きますようにと
[02:06.86]
[02:21.73]青い風を引き裂いて飛ぶ 百億と千億の先に
[02:37.13]未だ前に在る孤(こ)の空白に 呆れそして笑う
[02:52.01]流れる水 只在るもの
[02:59.05]再生し 蘇りずっと 零を翔けていく
[03:06.82]
[03:08.36]神は繰り返すだろう 脆く崩れやすい未来を
[03:24.00]思っては創る 揺れ続く匣(はこ)の谺(こだま)さえも
[03:34.38]夢物語だと
[03:39.12]
[03:40.35]鳥達(われら)はまた滅びる 涙の粒も浮かべず
[03:47.56]只常世を見つめて 刹那と無限の間(はざま)
[03:54.87]彼(あ)の熱の中は未だ帰るに如かずと
[04:03.68]
[04:03.95]そして- 甦り前に向かうだろう
[04:12.56]非時香果(かぐのこのみ)を 咥えながら
[04:20.23]黒い瞳に光を宿し 地平線の先も
[04:30.53]運命も摂理さえ 鷹揚(ようよう)と 夭夭と
[04:38.14]飛び越えながら
[04:42.87]
[04:57.14]時の蔦を 断ち切って
[05:11.02]