[00:00.41]「あの子は彼と付き合ったって」
[00:05.69]「引っ越ししたようだ」 「同棲するんだっけ」
[00:10.86]止めどなく届く 風の便りには
[00:16.34]僕宛ての言葉は一つもない
[00:21.49]
[00:21.93]聴きたくない声ばかりだ
[00:26.85]無邪気に漂う この郵便はさ
[00:32.08]自信がなかった あの頃の僕は
[00:37.62]もう一度 君を知りたかったな
[00:42.79]
[00:44.49]何気なく想い出して 何気なく筆を取る
[00:53.03]あぁ この住所は もう空家だったっけ
[00:58.61]書き終えた文字を クシャクシャにした
[01:03.70]
[01:04.22]置いてかないで 僕を想い出に
[01:09.18]耳に届く噂は 無責任で
[01:14.47]流る世界に 遊び過ぎた
[01:19.79]気付いてたんだ 君が好きだったと
[01:27.09]
[01:35.19]「この前喫茶店で見たよ」
[01:40.28]「1人だったみたいだ」 「どうしたんだろうね」
[01:45.56]止めどなく届く 風の便りには
[01:50.99]胸の鼓動にすら 気付かない振り
[01:56.30]
[01:57.82]部屋の中うろついて 出会うのが怖くて
[02:06.27]僕の事など 遠い人だろう
[02:11.89]「忘れてはいないさ」 強がってみせた
[02:17.00]
[02:17.45]胸ポケットのポストに投げられた
[02:22.45]手紙はもう 引き出しで色褪せた
[02:27.60]深い眠りを 起こすように
[02:32.94]指でなぞった場所へ 歩き出した
[02:40.07]
[02:48.37]時々、頭をよぎっていた 君の幻を掻き消すように
[02:53.43]一つ、一つ、また、一つ 歩いてみせるんだ
[02:59.39]
[03:00.37]想い出の鳴る方へ 心が鳴る方へ
[03:08.90]君の姿はもう変わってしまったろう
[03:14.67]それも僕の眼を腫らすだろうな
[03:19.75]
[03:20.21]やり切れない頃の 僕を許そうか
[03:25.36]何も数え切れてない 自分の事を
[03:30.48]君を見るまでは ただの子供
[03:35.76]僕らの中では まだ子供の頃
[03:40.89]
[03:41.40]置いてかないで 僕らを想い出に
[03:46.24]出会った今は もう現実の中
[03:51.67]あの頃のように 君が笑う
[03:57.05]風のような囁きが 聴こえてる
[04:04.53]